10月16日から22日までの日程で、尼崎アルカイックホールにおいて、日本最大級のコンクール『YGPユースグランプリ日本予選』が行われました。
9歳から21歳までの年齢制限のもと、将来、プロのダンサーや、海外留学などを目指している子供たちにとって、今後の道筋をある程度決定するこのコンクールには、毎年全国から多くの優秀なバレリーナが集まってきます。
今年も、1,000人を超える参加者が集まってきました。
当スクールでも毎年数名が出場しますが、今年は、カンパニーの福田茉莉香がエントリーしました。
まずは、クラシック部門予選。
これは課題曲ですが、配信される振付を観て、発表された自分のパートを覚え、本番当日に踊ります。
初対面の方と同じグループになり、当日振り合わせをします。
そのわずか数分で、『ターンアウト』『基礎力』『音楽性』『透明感』『将来性』『内面性』『技術力』『人間性』のすべてを判断されます。
自分のバレエ学校に、ぜひとも欲しい人材か、、、
日本の就活と同じですね。
これはユースに限らず、日本国内のどのコンクールでも、先ほどの項目は入ってきます。
いかに、基礎が大事かを思い知らされます。
そして、コンテンポラリー部門。
これは、一人1曲、踊らせていただけます。
このコンテンポラリー部門【シニア】(15歳〜21歳)で、福田茉莉香・17歳が、全国の優秀なダンサーたちの中から、TOP12に選出されました。
これは、まさしく快挙であり、4歳から田中景子バレエで研鑽を積み、何ごとも諦めず努力し続けてきたことへの、ご褒美をいただけたのだと思います。
YGPでは、まだ幼い子供たちが、1週間学校を休み、1年間をかけてスキルアップした踊りを、堂々と披露していきます。
年々、各部門でレベルアップしていることを、肌で感じます。
身震いするほどのうまさ、表現力、集中力、、、
何よりも、出場者が、この本番にかける「覚悟」が、本当に素晴らしいと思いました。
普通であれば、到底受けることの出来ない、有名バレエ学校の校長先生やディレクターが世界中から集まり、直接ご指導をいただけることが、私がユース出場を薦める理由です。(もちろん、ある一定の水準に達していないと無理ではありますが。)
これまでの茉莉香のバレエ人生において、うまく結果が出ないことも、少なからずありました。
「一つのことを極めることが、いかに大変なことか」ということを、彼女自身が日々感じていると思います。
口数は決して多いほうではありませんが、私の指導法を信頼し、食べたいもの、遊びたいことも我慢して、勉強と両立し、バレエに真摯に向き合う姿勢に、彼女の「覚悟」を感じています。
私を信用して、全面的に茉莉香を預けていただいている親御さん、そして、自分の生徒のように振付を与え、ご指導くださった丸山陽司先生には感謝しかありません。
今回の結果で、益々飛躍し、夢へ一歩近づけた茉莉香を、これからも全力でサポートしたいと思います。
そして、来年も、この刺激的なYGPの舞台へ帰っていけるような生徒育成を目指し、私自身、指導力を上げ、より一層邁進したいと思います。